2007年4月22日日曜日

してあげたい

いままで何気なく使っていた言葉。
もし、私が臨床家になって患者を診たときにどんな言葉で表現するか考えてみた。



患者を治してあげたい?
患者に治ってほしい?



他にもあるかもしれない。
自分が治せる、もしくは治す可能性のある方法を知ってる立場であれば多くの人は「してあげたい」と思うのが自然ではないだろうか。



もし治してあげられなかったら、もし感謝されなかったら、私はどう思うだろう。
多分、プライドが傷つけられた気持ちになると思う。それでも「治してあげたい」と思い続けることができるだろうか?



本当は「ほしい」が正解のように思う。
もし、治すことに力になれなくても「治ってほしい」と思い続けることができると思う。



今、医療系の学校に通っているがこのような学校にいると心配してくれる人も多い。
しかし、「何かしてあげたい」と言う言葉から出てくる誤解を体験することもある。
看護師をされていた方がこんな話をしてくれた。「「してあげたい」は私たちの仕事では禁句、だから家族は自分で見ない」。
この言葉を聞いて臨床家に大切なことが、治療法などの他にもたくさんあることに気づいた。



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