病院では目の方は治療も薬も無しなので鍼治療をしてみることにした。
今年、年賀状を頂いた鍼治療院。以前通っていた時に、私の体を十分治療できなかったと心配していたようだった。案の定、今回は目をやられたのだ。この件が無くても行くつもりだったが重い腰を上げるのにはタイミングが良かった。(目の件が無ければづるづると先延ばしして行かなかったかもしれない)
久しぶりに電話をしたら是非という感じで早速予約を入れてくれた。後で分かったが、本当はお昼を食べるつもりで開けていた時間のようだった。更に本来の治療時間は30分なのだが、1時間半以上も掛けて治療をしてくださった。
多分、先生はご飯食べる時間がほとんど無かったと思う。
驚いたことに、治療後、階段を降りるのが苦にならない。治療院に行くときは降りる階段がよく見えなくて時々片目をつぶり確認しながら降りていた。残念ながら今でも本を読むときは両目では指で追わないとどこを読んでるか分からなくなる(片目ならOK)。この調子で直ってくれれば良いのだが。
脈状診は「沈数実」(強く押して感じられる、早い、しっかりした脈)。
沈と実から「血実」。(血が騒いでいる)
「数」は、よく深呼吸を繰り返すと脈が落ち着いたりするがこのことからも気(肺)に関係があることがわかる。
私の四肢からの散熱があり(触れば分かる)気逆している為、熱を体の核心に止めておけずに漏れていることから来る冷え。気の粛降(運行)が虚している気虚。
従って私の証は「気虚血実」。
肝は血液を貯蔵している。運動会で走ると脇腹が痛くなるのは肝臓から血液が出るときに痛む。血液の調整を行っている。
従ってもっとも近い臓腑病証は「肺虚肝実」。
東洋医学の治療対象は基本的に虚してるところを補法する。
腎の納気と肺の粛降は助け合うので治療穴は腎経の右「経金穴」。
肺経を使わないのは先生のこだわりらしい。
そこを、脈を確認しながら雀啄(置鍼では無く)1時間半。付きっきりだから大変な作業だ。
従って本治法のみで治療。(病気の元を直す、他に表面的な症状を直す標治法がある)
自宅でする治療法は
肺経の表裏配穴である大腸経の硬結をほぐす。(硬結がいっぱいあった)
陰陽のバランスで陽を施術することで陰を治療する。(陽経治療は効果が薄いけど)
基本的に陰経は硬結が出にくいので表裏配穴を使う。
でも私の場合は陰経の腎経然谷に硬結があるので自分でほぐす。
ほぐすときは唯揉むのではなく、ほぐれる事を意識して揉むこと、と言われた。
ここの良いところは症状が改善されるまで根気強く治療してくれるところ。
さらに質問にもしっかり答えてくれる。
私が脈診を見れないと言うと脈を変化させて、分かるまで何度も確認させてくれた。
脈を教えるのって結構面倒だから、普通は高いお金を払って講習会でちょっこと教わるくらいしかっできない。
自分の食事を差し置いて治療(勉強)に専念してくれる。
たった2時間だけで目はかなり改善された。
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