2007年4月28日土曜日

患者を診ること

先週、今週と臨床歴何十年というベテランの先生方に私を見て頂く機会があった。
ちょうど目もこんなだし、ある意味良い機会だったのかもしれない。
臨床経験の長い先生方は大体同じところを見ている感じがする。
お腹、足(膝下)、背中、そして脈。でも脈はあくまでも目安のようだ。
お腹や他の部位は長年の蓄積で変化するけど脈はちょっとしたことで変化しやすいから、ということのようだ。
今日、お昼の時に「ちょっと脈を診て頂けませんか?」とお願いしたら快く見ていた頂けて「小さい頃は虚弱体質だったでしょう?」と言われビックリ、私は小学校低学年まで痩せていたのだ。今は結構な体つきであるが、今の私から小さい頃の体質が分かるのは驚きである。理由を伺ってみると、脈から判断したのではなく別のところを観察していたのだ。そのおかげでこのときは脈がどうだったかを聞きそびれてしまったがそれは大した問題ではないだろう。
今月はいろいろな事があった。私の目をきっかけに、技術的な面でも、精神的な面でも。
そして誰がどの様な経験を積んで来たのかを知る機会にも恵まれた。



2007年4月22日日曜日

してあげたい

いままで何気なく使っていた言葉。
もし、私が臨床家になって患者を診たときにどんな言葉で表現するか考えてみた。



患者を治してあげたい?
患者に治ってほしい?



他にもあるかもしれない。
自分が治せる、もしくは治す可能性のある方法を知ってる立場であれば多くの人は「してあげたい」と思うのが自然ではないだろうか。



もし治してあげられなかったら、もし感謝されなかったら、私はどう思うだろう。
多分、プライドが傷つけられた気持ちになると思う。それでも「治してあげたい」と思い続けることができるだろうか?



本当は「ほしい」が正解のように思う。
もし、治すことに力になれなくても「治ってほしい」と思い続けることができると思う。



今、医療系の学校に通っているがこのような学校にいると心配してくれる人も多い。
しかし、「何かしてあげたい」と言う言葉から出てくる誤解を体験することもある。
看護師をされていた方がこんな話をしてくれた。「「してあげたい」は私たちの仕事では禁句、だから家族は自分で見ない」。
この言葉を聞いて臨床家に大切なことが、治療法などの他にもたくさんあることに気づいた。



2007年4月11日水曜日

目の鍼治療

病院では目の方は治療も薬も無しなので鍼治療をしてみることにした。
今年、年賀状を頂いた鍼治療院。以前通っていた時に、私の体を十分治療できなかったと心配していたようだった。案の定、今回は目をやられたのだ。この件が無くても行くつもりだったが重い腰を上げるのにはタイミングが良かった。(目の件が無ければづるづると先延ばしして行かなかったかもしれない)
久しぶりに電話をしたら是非という感じで早速予約を入れてくれた。後で分かったが、本当はお昼を食べるつもりで開けていた時間のようだった。更に本来の治療時間は30分なのだが、1時間半以上も掛けて治療をしてくださった。





多分、先生はご飯食べる時間がほとんど無かったと思う。
驚いたことに、治療後、階段を降りるのが苦にならない。治療院に行くときは降りる階段がよく見えなくて時々片目をつぶり確認しながら降りていた。残念ながら今でも本を読むときは両目では指で追わないとどこを読んでるか分からなくなる(片目ならOK)。この調子で直ってくれれば良いのだが。







脈状診は「沈数実」(強く押して感じられる、早い、しっかりした脈)。
沈と実から「血実」。(血が騒いでいる)
「数」は、よく深呼吸を繰り返すと脈が落ち着いたりするがこのことからも気(肺)に関係があることがわかる。
私の四肢からの散熱があり(触れば分かる)気逆している為、熱を体の核心に止めておけずに漏れていることから来る冷え。気の粛降(運行)が虚している気虚。
従って私の証は「気虚血実」。
肝は血液を貯蔵している。運動会で走ると脇腹が痛くなるのは肝臓から血液が出るときに痛む。血液の調整を行っている。
従ってもっとも近い臓腑病証は「肺虚肝実」。
東洋医学の治療対象は基本的に虚してるところを補法する。
腎の納気と肺の粛降は助け合うので治療穴は腎経の右「経金穴」。
肺経を使わないのは先生のこだわりらしい。
そこを、脈を確認しながら雀啄(置鍼では無く)1時間半。付きっきりだから大変な作業だ。
従って本治法のみで治療。(病気の元を直す、他に表面的な症状を直す標治法がある)







自宅でする治療法は
肺経の表裏配穴である大腸経の硬結をほぐす。(硬結がいっぱいあった)
陰陽のバランスで陽を施術することで陰を治療する。(陽経治療は効果が薄いけど)
基本的に陰経は硬結が出にくいので表裏配穴を使う。
でも私の場合は陰経の腎経然谷に硬結があるので自分でほぐす。
ほぐすときは唯揉むのではなく、ほぐれる事を意識して揉むこと、と言われた。







ここの良いところは症状が改善されるまで根気強く治療してくれるところ。
さらに質問にもしっかり答えてくれる。
私が脈診を見れないと言うと脈を変化させて、分かるまで何度も確認させてくれた。
脈を教えるのって結構面倒だから、普通は高いお金を払って講習会でちょっこと教わるくらいしかっできない。
自分の食事を差し置いて治療(勉強)に専念してくれる。





たった2時間だけで目はかなり改善された。



2007年4月8日日曜日

RAID5

昨日、パソコンの外付けハードディスクが壊れた。
家ではデータ用にネットワークドライブを使っている。PCが2台あるのでデータをまとめるのに都合が良い。
それにウイルスはネットワークドライブまでアクセスしないし安全。
心配なのはやっぱりデータ、でも家のはデータ保護機能が付いている。壊れてもデータが消えないのだ。
どういう仕組みで壊れてもデータを失わないかというと、内部にハードディスクを4台使っている。そのうち1台分は他の3台から計算したデータが入っている。この計算値を使うと壊れた1台分のデータが復元出来るのだ。4台のどれが壊れても大丈夫。コンピュータはデジタル信号で0と1しか使わないのを利用している。詳しく知りたい方は私に直接聞いてください。こうゆうの説明するのが仕事だったので分り易く説明しますよ。
早いうちにこの1台を新しいやつに交換しないといけない。なぜなら2台壊れると復元出来なくなるから。
新しいのに交換すると、そこへ自動的にデータを生成しれてくれる。もっと良いやつは電源入れたまま&動かしながらでも、壊れた物を新しい物に交換できる。
後、1台分はデータを入れられない(計算値が入る)からその分容量が減るのが難点。でもデータが無くなるよりはマシ。
こういった機能を専門用語でRAID5と言う。
ハードディスクは結構壊れる。今までの苦い経験からこれにした。バックアップをこまめにとってもいいけどその分ハードディスクが余分に必要だし。



2007年4月7日土曜日

その後

今週の月曜日、脳神経外科の病院へ行き、脳を検査してもらった。
総合病院で目が見えにくいのは脳梗塞が原因と言われながら対処無しだったので学校の人に評判の良い脳神経の病院を紹介してもらったのだ。
MRIを撮って確認、特に目の近くを細かく撮ってくれたようだった。
MRIを見ながら個々が目でここが目の周りの筋、と言う具合に説明を受けた。結果は異常なし。「眼科では無いので今の症状の原因は良く分からないが様子を見た方が良いでしょうということ。
多分、元の総合病院へこの話をしても「写らないくらいの脳梗塞だったのだろう」と言うことになると思う。
まっ、どっちにしろ対処無しは変わらない。
末梢神経らしいから2~3ヶ月すると直るかもしれないのを期待することになる。
でも一つだけ改善するを発見した。それはテレビゲーム。前回、脳梗塞で右手が動かなくなったときもそうだが、意識を集中して動かすのは良いようだ。この意識を集中出来る、逆に言えば頭で考えるのでは無く無意識に意識を集中できることが効果が高いようだ。つまりゲームに集中するのであって手や目を動かすのに集中するのではない。
元々個々の眼球の動きは問題ないようなので動かすと動きが良くなるようだ。
たまたまやらない日があったがやはり目の見え方に違いがある。