今、私の患者さんに変形性膝関節症の人がいます。膝の後ろに水が溜まっていて動きが悪く、少し筋肉が固まり始めていました。
膝の圧痛点にお灸、始めは透熱灸でも感じない状態でしたが、熱く感じるまで数十回灸をすえます。
その後、大腿四頭筋を鍼と按摩で緩め、マッサージで血流を良くします。
大腿部の筋肉群も最初はかなり固まっていましたが按摩を少しやるだけで柔軟性が戻ってきました。もみ始めは痛そうでした少しするとかなり楽になったようです。
次にマッサージを行うと膝に溜まった水はかなり少なくなりました。どうも水は炎症によるものでは無くリンパの流れが悪いために起こっているようです。
膝の症状とともに足が冷えると言うことなので腰椎を確認、しかし特に問題はありません。
次に梨状筋を確認、こちらは押すと気持ちがよく、楽になるようなので、押手で鍼の周囲を押さえながら刺針、長い鍼がなく置鍼は出来ないで、その後按摩をしました。
梨状筋のすぐ脇を神経や血管が通っているので大腿部の症状の大きな要因と推測できます。
坐骨神経痛の原因にもなりますが、まだそこまでの症状はでていないようです。
詳しく聞くと雪の日に転んだことがあってそれがきっかけの様です。
しばらくこの方法で治療しようと思います。
既に2回治療していますが、経過は良いようです。
今まで毎日のように接骨院へ行ってパルスとマッサージを受けていたのがほとんど行かなくなったそうです。
2008年5月25日日曜日
変形性膝関節症
2008年5月6日火曜日
鍼と按摩
ここ数年、鍼と按摩をセットで受けています。
最初は「鍼のどこが良いんだろー、絶対按摩のほうが良い決まってる」と思っていました。
そして「多くの人がそう思っている」と。
でも最近、ちょっと変わってきました。
「按摩では筋肉を緩ませんるのが難しいのでは?」と感じることがあります。
緊張している筋肉(硬くなった筋肉)に鍼を打つと張りが無くなり緩みます。
凝っている筋肉を緩ませるのは鍼がベストだと思うようになりました。
気持ち良さは按摩が上に感じます。それは筋肉を動かすことで血液の流れが生まれるからだと思います。
でも一時的に強制的に流れても按摩の手の動きを止めると筋肉は硬いままで凝りが戻ってきます。
逆に鍼は筋肉を緩ませますが、強制的に動かすわけではないので血液が流れる心地よさがありません。
でもいつの間にか数日間、辛さが減ったような感覚があることに気づきます。
以前、同級生が「鍼って気持ちいいですよね」と私に言っていたのを思い出しました。
そのときはちょっと違和感がありましたが今は言っている意味がわかります。
こうなると難しいのは、凝りを如何に正確に見つけ鍼をするか、と言う点に集約されます。
按摩は筋肉で絞れば良いのですが、鍼の場合は筋肉の特定場所をピンポイントでヒットしないと効果が出ないことが多くあります。
そう、触診(取穴)が鍵を握るのです。
それが大きな課題です。
後、お灸も鍼と同じような効果、プラスアルファがあると思えるようになってきました。
でもまだまだ未知数です。
鍼と按摩、皆さんも是非セットで受けてみてください。
筋肉を緩ませ、血液も流す。
按摩だけとは違う数日間を感じるかもしれません。
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